背中に負ぶった子供が「寝ると重くなる」のを経験している方はいらっしゃるでしょう。
起きているときはしがみついてくれるので、子供は、背中に一体化してくれるのです。
が、寝てしまって、手足がダラーンとなると、体もブラブラして背中にぴったり張り付いて一体化してくれないから重くなるのです。
僕は中学、高校と剣道部でした。剣道の防具一式は肩に担ぐと20キロくらいあります。が、身に着けるとまるでシャモの喧嘩の様に自在に動けて、上級者は目にもとまらぬスピードで竹刀を繰り出すことができるのです。
その代わり、面の顔の部分は鉄でできていて特に重たいのですが、面紐は、どんな激しい動きをしてもピリッとも動かないように、かなりきっちり頭に締め付けるのです。
それは靴紐を締め付けるのに似ています。
ただ、靴が合っていないと、靴紐は締め付けても、ただ痛いだけで、靴と足は一体化しないのですが…。
でもその事を、残念ながら実感したことがないのです。
誤解の無い様。
決して軽い靴がイケない訳ではないんですよ。
ランニングシューズなど「可能な限り、軽く作らなければならない」靴もあるし
機能上しっかり作ったらある程度「重くなってしまう」靴もあります。
機能上必要があって、靴がたとえ重くなっても
足に合っていれば「重さを感じない」のです。