あなたが、外反母趾で靴選びに困っているとして、
「外反母趾用」
と表記されているかどうかを気にして靴選びをなさっているのなら、
靴選びを失敗してしまうかもしれません。
例えば眼鏡屋さんに来店して「近眼用のメガネはありますか」と聞く人はいるでしょうか?多分いないでしょう。
で、お店の人が「はい、あります」と、答えたとして「じゃぁ、それください」とはならないですよね(笑)。
外反母趾用の靴と言うのは近眼用のメガネというのにちょっと似ています。
どちらも程度の違いがピンからキリまであって、仮に自分に合わないものだと、全く意味をなさないもの、だからです。
ここに、Aさん、Bさん、Cさん、外反母趾の足が3つあります。このお三方は同じ外反母趾用と書いてある靴を履くことができると思いますか?
見比べたら、…それは無理ですよね。
こんなふうに外反母趾といっても人によってそもそもの足の形が違う。
外反母趾の程度が違う。
顔が違うのと同じように足の形は違うものです。
それぞれが外反母趾になった場合に、はける靴は当然違ってきます。
ですから、
ーー近眼用のメガネをかければ近眼の人は誰も皆よく見えるようになるー-
そんなことがあるわけがないのと同じように、
ー-外反母趾用の靴があって、それを履けばみんなが楽に歩けるようになるー-
そんなものがあるわけでは無いのです。
ですから、靴に「外反母趾用」と書いてあるのは、単に「メーカーさんの宣伝」です(きっぱり)。
・外反母趾になった人が痛くなく歩ける靴なのか
・外反母趾でない人が、外反母趾になるのを防ぐ靴なのか
・外反母趾の人が元に戻る靴なのか
何も書きません。
? ? ? ? ? ? ? ? ?
では一体どうしたら良いのでしょう。
それがわかるのは私ども靴屋の仕事です。
外反母趾でも
外反母趾じゃなくても
足に合う靴はちゃんとあります。
それを
探す
見当をつける
調整する
確認する
判断する
すべてに責任をもってお渡しする
のはわたくし共靴屋の仕事です。
引き出しはたくさんあります。どうぞお任せください❣
最初に戻ります。
だから「外反母趾用の靴はありますか」とのお問い合わせに対して
足に合う靴はあります。
でもその靴に「外反母趾用」って書いてあるかどうかは、ドウデモイイ事なのです(笑)。